わきが治療特集。お金をかけてもわきがを治したいあなたへ
軽度のわきがは生活習慣の改善や防臭グッズの使用により、ほとんど臭いを気にすることなく生活することができます。しかし、重度のわきがの場合には、少し解決が難しくなります。
その場合、病院やクリニックで医師によるわきが治療を受けることで、大きく改善する場合がありますので、ここでは実際にどのような治療があるのか、詳しくご説明します。
※このコンテンツでは、メスを使う治療を「手術」、使わないものを「治療」として区別しています。
わきがの基本的な治療「電気凝固法・電気分解法」
◆電気凝固法とは?
わきがの原因となる汗は「アポクリン腺」から分泌されます。アポクリン腺は毛穴と出口を共有している形で存在するので、毛穴の中に「脱毛針」を差し入れ、電気でアポクリン腺の一部を焼き、凝固させてしまう治療です。
◆電気分解法とは?
電気凝固法とほとんど同じですが、アポクリン腺そのものではなく、アポクリン腺の出口(分泌口)を壊す治療法です。
電気凝固法と電気分解法のメリット・デメリットはほぼ共通しています。
【メリット】
・ 同時に永久脱毛ができる(もともとは脱毛技術を応用したもの)。
・ メスを使わないので傷跡が残らない。
【デメリット】
・ 完全にアポクリン腺がなくなるわけではないので、重度のわきがには対応できない。
・ 毛穴ひとつひとつに対して行うので、時間がかかる。半年以上、治療に通わなければならない場合もある。
・ 麻酔を使うが、痛みを伴う場合もある(エステなどでは麻酔が使えず、痛みを伴う)。
・ 毛穴が炎症を起こすので、赤みを持ったりざらつきが残る場合がある。
2.「皮下組織吸引法」「超音波吸引法」でわきがは完治する?
「皮下組織吸引法」と「超音波吸引法」は、脇に小さな穴を開けてパイプを通し、アポクリン腺を吸引してしまう治療法です。「脂肪吸引」の応用であり、脂肪と一緒にアポクリン腺を吸い出してしまいます。
なお、「皮下組織吸引法」は単純に腺を吸い込むだけですが、「超音波吸引法」はパイプの先から超音波を発する機械を付けて熱を発し、皮下組織吸引法よりも多くのアポクリン腺を吸引することができます。
皮下組織吸引法と超音波吸引法に共通するメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
・ 傷口がごく小さくて済む(0.5mm程度)ため、傷口が残りにくい。合併症が起きにくい。
・ わき毛を残すことができる。
・ 比較的短時間で治療が終わる。
【デメリット】
・ 目で見ながら吸引できるわけではないので、アポクリン腺を取り逃す場合も多い。
・ わきがを完治するほどの効果はない(女性の場合、副乳があるとほとんど効果がない場合もある)。
超音波吸引法は最先端の技術と言われており、皮下組織吸引法よりも費用が高くなります。また、まだ超音波吸引法を受けられる病院やクリニックは少なく、治療を希望しても受けられない場合もあります。
3.「ボトックス注入法」でわきがを治す
脇の下に「ボツリヌス菌」という菌を注入し、汗腺の働きを抑制してしまう治療を「ボトックス注入法」と呼びます。ボツリヌス菌の毒素は神経の働きを麻痺させる作用があります。
メスも使わず、費用も安いとメリットの多い治療法です。しかし、アポクリン腺がなくなるわけではなく、1度注入したボツリヌス菌も永久に効果を発揮するわけではありません。
【メリット】
・ メスを使わないため、傷は残らない。回復を待つ必要がない。
・ 一度の治療が10分前後と短時間で終わる。
・ 他の治療に比べると驚くほど痛みが少ない。
・ 発汗されないので、(注射の効果がある期間内であれば)効果は高い。
【デメリット】
・ 一度の注射の効果は半年程度しか持たず、定期的に病院やクリニックに通う必要がある。
・ ごくまれではあるがアレルギー反応などの副作用が報告されている。
・ 他の治療や手術に比べると費用がかからない(1回の注入で3万円から10万円程度)が、継続する必要があるためコストがかかり続けることになる。
4.短時間でわきが治療「レーザー手術」
ボトックス注入法ほどではありませんが、他の治療に比べても短時間で済み、体への負担がごく少ないのが「レーザー手術」によるわきが治療です。
レーザー脱毛の応用によるもので、強いレーザーを肌に当て、毛包(皮膚内で毛根を包んでいる組織。毛の再生に重要な役割を果たす。)を焼いて体毛が再生しないようにします。
1回の照射は5分〜10分程度ですが、その後、数週間の間隔を開けて3回〜5回照射する必要があります。費用は病院やクリニックによって異なり、1回あたりで価格設定をしているところと、治療完了までをセットにして価格設定をしているところとがあります。
【メリット】
・ 短時間で治療が完了する。
・ メスや針を使わないので、非常に安全性が高いと考えられている。
・ 他の治療に比べて痛みもなく、体に負担を与えない。
【デメリット】
・ 完治しない可能性も高い。重度のわきがには対応できないことも多い。
・ 皮膚の表面が炎症を起こし、色素が沈着してしまう場合がある。
・ 1回の費用が高く(1回あたり1〜5万円と幅がある)、回数分費用がかかる。
■脱毛レベルの治療でも、痛いのは苦手!!という場合は?
ここでご紹介した治療は基本的に痛みが少なく、体に負担がかからないものですが、個人差が大きく痛みを強く感じる人もいます。永久脱毛の経験がある方でも、「ほとんど痛くなかった」「かなり痛みが強く脱毛を諦めた」というレベルまでさまざまです。
特に脱毛で痛かったという経験があると、わきがの治療にも恐怖心があるかもしれません。
「治療は受けたいが、痛みを感じやすいため躊躇している」ということであれば、治療でアポクリン腺の活動を抑えるのではなく、制汗効果の強いデオドラント製品で汗対策・臭い対策をしましょう。
【デトランスα】
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日本製品にはなかなか制汗作用の強いものがありませんが、医療先進国といわれるデンマーク生まれのデトランスαはかなり高い制汗作用があり、たくさんの人がリピートしています。治療を決心する前にこのような製品を使ってみてはいかがでしょうか?