そのわきが消臭対策は間違いかも!正しいわきが臭対策
わきがの一番の問題は「周りの人に不快感を与えてしまうこと」です。痒さや痛さを伴うことはほとんどないので、臭い対策さえできればわきがを気にせずに過ごすことができます。
では、どのように消臭すればいいのでしょうか。
1.クリームやスプレーでわきがの臭いは消せる?
汗を消臭するグッズとして、デオドラント(消臭・脱臭)機能のあるクリームやスプレーが販売されています。中には「制汗剤」として、汗が出るのを防ぐ機能があるものもあります。
よく含まれている成分とその機能は次の通りです。
(表示している成分には、複数の効果を持つものもあります。
例:ミョウバン・・・制汗効果、消臭効果、殺菌効果)
■汗を抑える成分(制汗効果)
ミョウバンやアルム石、アルミニウムなどです。
肌を引き締めて汗腺や毛穴を収縮させ、汗が出るのを防ぎます。
制汗作用があるデオドラント製品は日本製にもありますが、外国製品に比べると効果は弱めです。
効果が高い外国製品に、「デトランスα」という製品があります。
【デトランスα】
http://www.you-up.com/advert/detorance/
日本国内での使用者も多く、口コミで広がっている製品です。汗を抑える効果が高いため、使い続けていくとやがては10日で1度ほどの使用でしっかり汗を抑えることができます。
■汗を吸収する成分
酸化チタン、無水ケイ酸(シリカ)などが使われます。
水分を吸収して雑菌の繁殖を防いだり、衣類にシミを作るのを防ぎます。
■臭いを抑える成分(消臭効果・殺菌効果)
酸化亜鉛、ミョウバン、イソプロピルメチルフェノール、銀イオン、緑茶など。
臭いの成分と科学変化を起こして消臭する成分や、臭いの元となる菌を殺菌することで臭いの発生を抑える成分があります。
最近のクリームやスプレーは、これらの効果のうち1つだけでなく、いくつかの効果を合わせてより防臭機能を高くしたものが多くなっています。
効果の現れ方は状況によって異なります。「消臭効果が現れやすい使い方」をすれば、わきがの臭いにも十分対応できます。毎日の防臭対策でも使い方を意識してみましょう。
【消臭効果を高める使い方】
・ 汗の出る前に使用する。
・ 既に汗をかいている場合は、洗い流す(濡れたタオルで拭くよりも効果的)。
・ 肌が十分に乾いている状態で使う。
・ 季節や汗の出る勢いに応じて数時間ごとに使う(肌を清潔にしてからのほうが効果的)。
・ クリーム×スプレー、ローション×スプレーなど、タイプを変えて複数を併用する。
(ただし、製品によっては肌に刺激が強くなるため併用を避けるべきものもあります。)
2.わきがの原因を減らせる「脇パッド」
脇パッドは衣類の脇部分に付けることで臭いのある汗を吸収し、臭いの拡散を防ぐ効果があります。また、殺菌作用があり、より長時間臭いの発生を防ぐことができます。
【脇パッドのメリット】
・ 脇に汗がたまらないため、臭いが広がりにくい。
・ 汗が肌から離れるため、雑菌が繁殖しにくくなる。
・ パッドが濡れたら簡単に交換でき、衣類を着替えなくても済む(使い捨てならなおよい)。
・ 服にシミが付くのを防ぐことができる、服が汗で濡れずに済む。
同じく、汗を吸収しやすい下着や消臭効果のある下着なども有効です。ただし、やはり衣類の消臭機能には限界がありますので、パッドのように取り替えてしまうことができるのは最大のメリットと言えます。
3.サプリメントでわきがは治せるのか
「消臭サプリメント」として、飲むことでわきが臭や体臭、口臭などを抑える効果があるとされる健康食品も販売されています。これらのサプリメントの効果はあるのでしょうか?
消臭成分として主に配合されているのは、実際に消臭機能が確認されている植物(ハーブなど)です。しかしながら、「食べることによって人体の中で消臭機能を発揮するかどうか」については、まだわかっていないものがほとんどです。
また、薬ではなく「健康食品/サプリメント」であるため、具体的に消臭効果があると明記することもできません。あくまでも体が健康になる・体質が改善するなどにより、わきが臭・体臭が少なくなるものと考えましょう。
例えば、抗酸化作用のある成分は活性酸素の増加を抑えますし、脂肪分解作用がある成分は、脂肪の摂り過ぎによる悪影響を軽くすることができます。これらの効果の次の段階として、消臭効果が発揮される可能性があるかもしれません。
そのため、消臭サプリメントを飲んだからといって簡単にわきがが治るとは考えにくいのですが、わきが予防・わきが対策の一環として「消臭サプリメント」を服用するのは決して無駄なことではありません。
成分や価格をよく比較し、無理なく続けられるものを選びましょう。