すそわきがはどう治せばいい?人に相談できないすそわきがの治し方
わきがには、脇の下が臭う「わきが」とは別に「すそわきが」と呼ばれるものがあります。すそわきがは乳首や性器周辺から強い臭いが発生するものです。
わきががある人はすそわきがでもある可能性も捨てきれません。しかし、日本人にすそわきがの人はごく少ないと言われています。多くの人が勘違いをしていたり、別の原因で臭いが出ているだけであったりするのです。
また、万が一、すそわきがであっても、わきがと同じようにきちんとした対策で対応することができます。乳首や性器の臭いに悩んでいる方、何か対策はないかと考えている方は、このコンテンツを読んでみてください。
1.その悩み、本当に「すそわきが」?
わきがの臭いの原因となるアポクリン腺の汗。アポクリン腺は脇の下以外にも乳首や陰部など、毛が多く生える場所に存在し、臭いの原因となる汗を出しています。
そのため、乳首まわりや性器のまわりから、わきがと同じ臭いが発生する場合があります。これを「すそわきが」と言います。すそわきがの臭いは、わきがとほぼ同じです。ところが、多くの人が「性器からの臭い」をすそわきがの臭いと勘違いしています。
すそわきがになる確率に男女差はありませんが、実際に「すそわきがかもしれない」と悩んだり、治療を行っている多くは女性です。
原因としては、女性の場合排泄の際に性器が汚れやすいこと、おりものといった分泌物多いことで、臭いが発生しやすくなっていることが考えられます。おりものの臭いは体調やホルモンバランスの変化などが関係しており、特別な異常がない場合がほとんとです。
ただし、膣や子宮に問題があるケースもありますので、あまりにも臭いが強かったり、性器に痒みや炎症がある場合には婦人科を受診するようにしましょう。
2.自己判断と誤った予防法は危険!
すそわきがかもしれないと自己判断し、誤った臭い対策をすると、さらに臭いを強くしてしまったり、肌に炎症や痒みをひきおこす可能性もあります。すそわきがであった場合にも、自己流の対策は危険です。
【誤った対策】
・ 性器の内部まで石鹸でごしごしと洗う。
・ 臭いが出ないよう、締め付ける下着や通気性の悪い下着を選ぶ。
・ 殺菌力の強い薬品などを使う。
性器には雑菌の侵入を防ぐための常在菌が存在しています。そのため、脇の下のように殺菌を重視した対策では、病気に感染する危険性を高めてしまうことがあるのです。また、粘膜に近い場所であるため、強い刺激も避けるべきです。
【正しい対策】
・ 性器のまわりを重点的に洗い、粘膜に石鹸を付けない。
(粘膜にはアポクリン腺がありませんので、洗う必要はありません。)
・ 通気性のよい下着を付け、臭いが気になるようであれば下着を頻繁に取り替える。
(女性はむれやすいので、おりものシートなども活用しましょう。)
・ 石鹸を使って洗うのは1日に朝晩の2回程度に抑え、それ以上はぬるま湯だけで洗う。
(トイレのビデも使いましょう。ただし、あまりにも頻繁に洗う必要はありません。)
3.すそわきがが気にならなくなる!すそわきが対策
もし万が一あなたがすそわきがであった場合にも、既にご紹介した【正しい対策】を行えば、臭いはかなり軽減できるはずです。それ以外にもいくつかの方法をご紹介します!
【すそわきがのためのプラスアルファ対策】
・ 乳首や性器の体毛を処理する。
(性器の場合は、少し陰毛の量を減らして整えてあげるだけでも違います。)
・ 刺激の少ない「すそわきが用の石鹸」を使う。
それでもすそわきがの臭いが気になる場合は、病院や美容外科による治療や手術もあります。なお、すそわきがの場合、脇の下ほどアポクリン腺が発達しているわけではないので、永久脱毛の技術を応用した「電気凝固法」「電気分解法」などでもかなりの消臭効果が期待できます。
※ 「電気凝固法」「電気分解法」については「わきが治療特集。お金をかけてもわきがを治したいあなたへ」をご参照下さい。
どうしても気になり、日々の生活やパートナーとのお付き合いに支障がでてしまう・・・という場合は、まずは婦人科での健康診断、その後、異常がなければ皮膚科の病院、クリニック、美容外科などで相談してみましょう。同じような悩みを抱えているのはあなただけではありません。